iGEM Grand Jamboreeの対面参加の雰囲気(自分目線)
 

iGEM Waseda_Tokyo 2023 チームリーダー RJ
【iGEM Japan Communityアドベントカレンダー2022.12.15】

◎Bonjour!!

 iGEM Waseda_Tokyoの幹事長のRJです。
 今日はiGEM Japan Communityのアドベントカレンダーに向けて、iGEM2022に現地参加した感想今後のモチベーションについて書いていこうと思います。この記事を読んでくれた人が、Jamboree現地の雰囲気を知り、対面参加へのモチベーションをもってiGEMに臨んでくれると嬉しいです。(決してオンライン参加を悪く言っているのではなく、単に刺激的な思い出、楽しかった思い出を共有できれば、と考えています。)

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◎前座―Le portefeuille est dans la Seine..


 その前に、前座としてパリで財布を盗まれた話でもします。

 このRJ、不覚にもiGEM遠征初日にて、財布をロストしました。中には、現金3万円相当、クレジットカード、キャッシュカード、健康保険証、、、、あほですね。何とか財布を複数分けて持っていたため、ダメージは抑えられましたが、パリ生活、なかなか苦しいものがありました。生活費や観光代建て替えてくれたチームメンバーには感謝しかないんです。

 しかし、何よりもつらかったのは家系らーめん馬場壱屋のポイントカードでした。馬場壱屋のポイントカードは、一杯スープまで飲み干すと1スタンプもらえて、それが10スタンプたまると次回来店時一杯無料になるんです。出国前ラスト馬場壱屋でRJ
は10スタンプたまり、帰国してからの最初の一杯は無料だったんですよ。そのロスト、精神的にかなり来ましたね。。死ぬ気ですすったあの10杯いずこへ。。。

 財布をすられたのはパリ市内のトラム内です。でかいスーツケース、ちょっとイキってセットアップを着ていたのが明らかに浮かれた観光客感を醸し出し、見事にカモにされたわけです。スリも本気で生計立ててるんだろうなあそれで。ラーメン、タダで食べたかったです。きっと僕が3年前に元カノにもらったちょっと良い長財布は空になってセーヌ川の底に沈んでいるんでしょう。
 将来Jamboreeに参加するiGEMerの為に、警告します。長財布はだめです。イキってセットアップも着ちゃあダメです。南京錠も持っておきましょうね。。。


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馬場壱屋 西日暮里店 オールスターラーメン(出国前ラスト)


◎夢のiGEM Grand Jamboree―会場の雰囲気

 さて、ふざけた話はおいておいて、iGEM Grand Jamboree(iGEMの本番であるiGEMの決戦地・合成生物学の祭典)のお話をします。僕のこの備忘録で、一人でも多くのiGEMを知らない僕より若い人が興味持ってくれればとっても嬉しいです。

 iGEM Grand Jamboreeは、今年は久々の対面開催で、フランスのパリのPorte de Versaillesで開催されました。日本でいうところの幕張メッセをちょっと小さくしたようなイメージでした。同じ建物内でiGEM Grand Jamboree以外にもコンベンションが催されており、そういった発表会・展示会の中心地って感じでした。

 まず入り口はこんな感じ。


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会場内に入ると
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ドウゥゥンッッ.......

お祭りのようにインスタ映えするモニュメントが待ち構えていました。後ろには巨大な電子モニターが構えており、定期的に表示が変わっていました。この時は各Track(プロジェクトの部門のこと)が並べて表示されていました。これも映えポイント高い。

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これはメインステージで行われていたセッションの広告ですね。

開場内を進み、各チームに与えられたWaseda_Tokyoのチームブースに向かいます。会場内には、各Trackごとに"Village"と呼ばれる区画が用意されており、そこに同じTrackで出場しているチームのチームブースが集められている形でした。

私たちはプレゼンテーションがない時間では、各自会場を回ったり、自分たちのブースに駐在して訪ねてきてくれた他のiGEMerや関係者にプロジェクトの概要を説明しました。これがまあ、本当に難しい。。。後述しますが、口酸っぱく言われることではありますが、最低限の英語力は本当に大事です。。

結構会場内は自由に動けて、出入りも自由です。そのため、自分から適当に散歩して面白そうなチームブースに"What is your project?"で突ります。話を聞いて気になった面白いチームは宿でwiki(各チームが作成する自分たちの活動をまとめたwebサイト)を見にいったりしました。


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チームブースでの他チームiGEMerとの交流

◎いっちゃん大事なJudging Presentation

 ここから審査員に向けて行ったプレゼンテーションについて思い返してみます。Jamboreeでは、Presentationが2つあります。Jamboreeに参加している人がみんな見られるVillage にある小ステージでのプレゼンテーションと、Judge(審査員)の前でJudgeに直接評価されるJudging Sessionと呼ばれるプレゼンテーションです。
 Waseda_Tokyoは15分間のプレゼンテーションを4人で回す方式で行いました。僕はこの大事な大事なWaseda_TokyoのJudging Sessionの4人のうちの1人を任せられました(大役すぎた.............)
 Judging Sessionの行われるRoomは14部屋あり、そのうちの1つが当てられます。定刻になったらチームは定められた部屋に入室し、審査員とご対面です。僕らはDay2にRoom12を指定されました。


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Juding Roomの入り口にあった注意書き・行程表

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Judging Roomの前での集合写真/Presentation終了後


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プレゼンテーションが始まる直前のガチガチの空気①

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プレゼンテーションが始まる直前のガチガチの空気②

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Judging Seissionに立つガチガチのワイ and 面構えが違う偉大な先輩方


 部屋に入ると、マイクの設置された台が一つ、その横に3×10列くらいのイスが並べられ、話す人以外はイスで待機、それ以外のプレゼン担当は写真にあるような感じでマイク台の前で待機していました。プレゼンテーションは与えられた時間は15分、その後、質疑応答が10分間あります。このプレゼンテーション、僕はHuman Practice分野についての話を担当し、質疑応答でEducation分野についての質問が一つJudgeから飛んできました。

 テンパったRJ。。。質問の意図を理解して答えたつもりが何とか英語をひねり出すのが精いっぱいで話がそれて半分解答・半分解答になっていないような返答を返してしまいました。猛省です。英語力が課題であるとひしひしと感じました。

ー--Column:日本人の英語 / Japanese Englishという概念ー--

 ちょっと脱線しますが、このJamboreeを通して日本人の英語力について考えたことがあります。Jamboreeで交流した海外の人々の中には、僕ら日本人と同じように英語が上手でない人々は多くいます。例えば、インド人は英語が公用語ですが、訛りが酷い人は酷いです。話した時、英語とは思えない発音の英語らしき何かを話され、意思疎通が難しく困惑しましたが、彼らは堂々としていました。
 ここで考えたのが、Japanese Englishという概念についてです。僕のいうJapanese Englishとは、発音度外視・自信満々の英語でもいいじゃないかという発想です。日本人、というよりも、少なくともまだJamboreeに参加したことのなかった時の僕は、完璧主義で、発音がよくないと絶対に意思疎通できないという固定観念にとらわれていました。しかし、全くそんなことはないなと思えるようになりました。"Wednesday"を「ウェドネスデイ」、"Climb"を「クリムブ」と発音するインド訛りの英語でさえ英語として通じるのです。
 日本人だって、一音一音がカタカナのような英語でも堂々と話し、「聞き取れないお前らが悪い」スタンスで行ってもある程度は許容されるはずだ。そういう風に英語を話すことに自信をつけてくれたこのJamboreeという機会はとても僕にとって有意義でした。

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◎最終日―結果発表

 最終日、勝ち残ったチームがMain Stageと呼ばれる会場中央にあるステージでFinal Presentationを行っていました。その後、昼を挟んで結果発表の部に移行します。チームごとに固まって配列されたイスに座り、その様子を見守ります。もうVillageの方にはほぼ誰もおらず、誰もが固唾をのんでMain StageでのResult発表を見守ります。Jamboreeに参加している人がMain Stageの前のイスをすべて埋め尽くし、超でかい高校の卒業式みたいな感じでした。


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結果発表前のフロアの熱狂(クラブかよ)


 この後、各Trackの優勝者やSpecial Prize(特別賞)の発表が順々に行われていきました。

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僕らの出場したTrack『Foundational Advence部門』の発表に移ります。画面上にノミネートチームの名が表示されます。

Waseda_Tokyo!!!!!!!!!


自分のチーム名があの大きな画面に表示されたとき、ウルっと来ました。(なみだなみだ)

しかしその後、Awardを勝ち取ったチーム(Freiburgチーム)が明らかにされ、Freiburgの学生らは発狂しながら前のステージに登壇します。彼らの姿を見て、悔しさとともに、感動も来ました。

この時、絶対に次こそは登壇してやる....!登壇してトロフィーもって、あのバカでかい壇上で会場に向かって「ARIGATO !!!!!!!!」とか叫んでみたいとか思ったりしました。次こそは、、、勝ちたい・・・・・・

◎まとめ

 いかがだったでしょうか。私視点でJamboreeの雰囲気の雰囲気をまとめてみました。実際にはもっといろいろな交流や文章だけでは伝えきれないJamboreeの雰囲気もあると思いますし、僕以外の対面参加iGEMerからの別のJamboreeの雰囲気が知れたりするんじゃないかなとも思っています。

 なんにせよ、とにかく僕から言えることは、とにかくJamboreeは楽しい・刺激的・感動的だぞ★ということと、スリにだけは気をつけろよ★ということだけです。

 この記事を読んで、
「うわあオッラもJamboreeいきてえで!!」って思ってもらえれば良いなあと思っております。

それでは、この辺で終わります!!!!!!!
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